"で、デザインの発注を頂きました。ガンダムのデザインと言ったら、当然庵野です。「庵野君、ガンダムのコンペって話が来てるんだけど、どう?」って言ったら庵野が「やります」って言うんで任せたんです。 と..."



で、デザインの発注を頂きました。ガンダムのデザインと言ったら、当然庵野です。



「庵野君、ガンダムのコンペって話が来てるんだけど、どう?」って言ったら庵野が「やります」って言うんで任せたんです。



 ところが庵野君、締め切りギリギリまで引き延ばして、最初のガンダムにそっくりの絵を、安彦良和さんが描いたタッチそっくりに描いたんですよ。監督に出したら富野監督、涙を流して怒ったそうです。 「こいつは俺に何を言いたいんだ!」



 つまり庵野君のメッセージは「ガンダムは最初のガンダムで充分で、それ以外のものは作る必要もない」というネガティブなものだったんですね。  僕にしてみれば、なんでそんなのを提出するのかワケがわからなかった。  なぜあそこまでそっくりにガンダムを描くのか、情熱をもって描けるのか。富野さんが嫌いじゃないのになぜそれを出せるのか。さっぱりわかんない。



 ひょっとして「あえて苦言を呈す」みたいな気持ちがあったのかもしれないけど、あえて苦言を呈す人間があんなに嬉しそうに描くがないと思う。散々原画集見て、ほんとに嬉しそうに「安彦さんはこうだー!」って。  それを見てなぜ富野さんが涙を流して怒るのかもよくわからなかったです。未だに聞けないんですよ。この間会ったときも「『逆シャア』の時はどう思ってました?」という話も出なかったぐらいですから。



 庵野のモビルスーツは没を食らったんですけど、メカデザインは採用されました。増尾(昭一)君がデザインした宇宙戦艦ラー・カイラムとか、富野さんが何故かOKを出しくれました。







- 【再掲載】富野由悠季の才能は黒澤明の十倍 - 岡田斗司夫なう。 (via otsune)

via Tumblr http://hitno.tumblr.com/post/64944000547 October 24, 2013 at 06:18PM

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